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2006年1月31日 (火)

ヘリ無し畳で床暖房

011 1月6日の投稿で「床暖房畳」について触れましたが、もう一度取り上げたいと思います。(しつこくてすみません。)ただ今日はヘリ無し畳でも床暖房畳ができるということで施工例をお見せします。真上近くから撮ったので分かりにくいかもしれませんが、厚さ15㎜のれっきとした床暖房畳です。光っているのはアルミでこの下に熱源があります。ここで発生する熱が薄い畳を伝わってお部屋を暖める仕組みになっています。畳が厚いと熱が届きませんので出来る限り薄く作ってあります。

〈床暖房畳のメリット〉

1.水蒸気を発生しない暖房方法なので結露の原因にならない。

2.熱源が下に埋まっているので器具を置くスペースがいらない。

3.下から暖めるため、設定温度より高い体感温度が得られる。

4.かぶせてある畳が容易にまくれるのでメンテナンスがしやすい。

〈床暖房畳のデメリット〉

1.今のところ少し高価

2.深夜電力によるランニングコストの節約ができない。

電源が入ってないとただの薄畳ですが、この時期大活躍します。

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2006年1月30日 (月)

薄畳

Photo_28 タバコの記事ではありません。うす緑色の平たい板は畳です。こちらは厚さ20㎜の「薄畳」です。「バリアフリー畳」と呼ばれることもあります。このタバコの箱は短い方の長さが54㎜で普通の畳の厚さとほぼ同じ寸法に出来ています。いかに薄い畳かをご理解いただくためにタバコの箱を利用して撮影しました。ちなみの畳一はタバコを吸わないので先輩職人に借りて撮影しました。

薄畳のメリットとデメリット

《メリット》

1.洋室と和室の区別なく床板を貼れるため建築のコストダウンになる。(普通の厚さの畳を敷く場合、床下を畳の厚さ分を低くしなければならない。)

2.資源の省力化。(畳床が普通の厚さの半分以下でできる。廃棄する場合もゴミの量が約半分になる。)

《デメリット》

1.張替え工事ができる回数が限られる(少なくなる)。

2.調湿機能や断熱性能など本来畳にあった機能が失われる。

最近は建築工法の多様化で様々な厚さで畳が敷きこまれます。機械の進歩や技術の向上によって敷き込みが終わったお部屋では薄畳だと気付かない仕上りになります。また、畳を薄く作る技術は床暖房用の畳にも応用されています。

いにしえの時代、畳は身分によって厚さが異なっていました。(厚いほうが高身分)ところが今では機能や用途によって畳の厚さを変える時代になりました。薄畳は畳の可能性を追求する上で欠かせない技術といえるでしょう。

ちなみに写真の現場では禁煙でした。〈あたり前(-.-;)〉

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2006年1月29日 (日)

ひのきベッド

Photo_26 シックハウスは住宅だけでなく家具からも発生することがあります。合板の接着剤や塗装に含まれるホルムアルデヒドやトルエンが原因でこれらを使う家具からシックハウス症候群が発生しています。一方、こちらのベッドは無垢のひのきだけで作られた健康で安心の家具です。昨日に引き続きひのきネタですが、安全を追求するとこのような素材に行き着くのではないでしょうか?写真はひのきのフレームに畳一が作った畳をはめ込んだ「畳ベッド」です。

この畳ベッドは畳一がいつもお世話になっている石川県金沢市に工場を持つ「マイスター・マトバ」さんで製造されています。マイスター・マトバさんでは無垢のひのきにこだわりを持ち、インターネットによるオーダー家具を製造しています。ひのきの中でも最高級とされる東濃産を使い、等級も一等とか無節のものを厳選して使用しています。工場に入るとひのきの香がいっぱいに広がり、ベッド以外にも出荷を待っている机やいす等が所狭しと並べられています。

さて、このひのきにこだわる「マイスター・マトバ」さんのサイトはこちらです。

「マイスター・マトバ」

〒920-3117 金沢市北森本町ニ88

TEL 076-258-0057  FAX 076-258-1057

畳一の畳もひのきベッドといっしょに全国へ出荷されます。畳一の知らない誰かのために今日も畳を作ります。(感動?自己満足?)

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2006年1月28日 (土)

ひのき畳

Photo_25 昨日はシロアリ被害についてその恐ろしさと対策についての投稿をさせていただきました。今日はシロアリに強いとされるひのきを使った「ひのき畳」をご紹介したいと思います。写真はひのき畳に畳表を張り付けるところを写したものです。

畳床の多くはワラやインシュレーションボードを素材として作られています。これらにかわる新しい素材としてひのき畳が開発されました。まず、ひのきをチップ状にしたものを均一の厚みになるようにならべます。そして、畳の厚さまで圧縮しながら縫いこんでいきます。裏面材に防虫効果のある天然の麻布を使い人や環境にやさしい畳床が出来上がります。ワラ床やインシュレーションボード床に比べ優れているのは調湿機能と防蟻効果です。ワラ床で一畳あたり500㏄の湿気を吸収するのに対し、ひのきでは900㏄の湿気を吸収する性能があります。天然の素材のみで作られていますのでシックハウスの心配のない安全な畳だといえます。

 ※インシュレーションボード床の代表として「スタイロ畳」があります。

さて、こちらの「ひのき畳」ですが岐阜県の『飛騨フォレスト株式会社』にて製造しております。下呂温泉から車で10分ばかりの静かなところです。畳一は一昨年こちらの工場におじゃまさせていただきました。ひのきの香が工場いっぱいに広がっていました。

飛騨フォレスト株式会社

〒509-2505 岐阜県下呂市萩原町古関248-2

TEL 0576-52-4460  FAX 0576-52-3956

ひのき畳のホームページ(飛騨フォレスト株式会社)

今度は下呂温泉でゆっくりしたいですね。

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2006年1月27日 (金)

シロアリ被害

Photo_24

畳替えの当日、シロアリが発見されるとパニックに近い状態になります。こちらの写真はシロアリに食い荒らされた畳です。

・・・・・無残。

状況からすると畳寄せ(畳のまわりの木)から進入したシロアリが畳の側面を食べていったところです。当然畳寄せにも被害があり、隣接する床板や畳寄せも取替え工事が必要です。こちらの例は畳の側面のみの被害で早期発見できた部類に入りますが、畳表やヘリは側面で縫い付けられていますので残念ながらこの畳はもう使用できません。進入経路はだいたい側面から侵入して内部に進行し、表面の畳表に達する道順ですので畳をまくらない限り発見は困難といえます。

対策としては定期的に畳をまくることです。こうすることによって湿気を取り除けますし、早期発見にもつながります。シロアリは湿気のある場所を好みますので、床下や畳に湿気があると被害に遭いやすくなります。それから畳自体をシロアリに食われにくい素材にすることも考えられます。明日の投稿にてご紹介する予定です。

とりあえず点検はお早めに!

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2006年1月26日 (木)

畳表の保管

2f 畳一の勤めるお店では畳表を2階の倉庫に保管します。畳表は湿気や紫外線に弱く、管理が行き届いてないと品質が低下してしまいます。この建物の2階部分は1階よりも湿度の変化が少なく、畳表を湿気から守ってくれます。写真は畳表を引き上げているところです。梱包された畳表は約60㎏の重さがあり機械で吊り上げます。問屋のおにいちゃんはこれを軽がると持ち上げて運びます。それを見てうちのベテラン職人は「若い衆は馬力あるな。」と関心します。(職人の世界では従業員のことを若い衆と呼んでいます。)

また畳表は農産物なので生産年による出来不出来があり、価格も変動しています。そこでこの倉庫にある程度のストックを持つことで畳の価格に転嫁することなく畳を供給することができます。こちらの倉庫には概ね半年分の畳表を保管するスペースがあります。倉庫内はたくさんの畳表から出るいぐさの香でいっぱいです。ちなみにいぐさの香は森林浴のようなリラックス効果があることが知られています。

今日もまた2階でリラックスしてきまーす。

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2006年1月25日 (水)

エタノールでカビの予防

Photo_22 今日の北陸地方は久しぶりに青空を見ることが出来ました。畳の敷き込みと採寸の仕事がいくつかありましたが、体を動かしていると汗びっしょりになりました。しかしながらこんな日が長く続かないのが北陸の天気です。したがって〈畳のお手入れ〉として結露によるカビの予防が欠かせません。以前にも何度か結露やカビに関する注意をさせていただきましたが、今日はエタノールを使った予防法をご説明したいと思います。

写真上はエタノールの容器です。このエタノールをスプレー容器に移し替え、畳に向って吹きかけます。しばらく放置した後、乾いたタオルや雑巾でふき取ります。こうすることでカビの胞子を消毒することができ、畳の表面にカビが生えにくくなります。写真の容器は飲食店などの業務用サイズですが、一般向けのサイズもあります。キッチン用の洗剤売り場にて購入することができます。250円~350円程度で小さなサイズのものがあります。Photo_23 写真下は実際に結露が原因でカビが生えた畳です。こうなってしまうといくら拭いてもシミが残ってしまいますので、早めの予防が効果的です。この予防法は梅雨のカビ除去にも有効で,畳替えして1年目や2年目のお部屋には特にやってもらいたいお手入れです。

ちなみにこちらの畳は入居後3年目だそうです。

・・・・・もったいない。

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2006年1月24日 (火)

琉球畳

123 1月18日の投稿でシーサーの写真を載せたところ、「沖縄に行こう」というブログをやっているnorinoriさんからトラックバックがありました。その後のやりとりで琉球畳を記事に扱う約束をしていました。一週間前になるので覚えていてくれたらうれしいです。

さて、写真上の琉球畳ですが普通の畳表ではなく「青表」とか「琉球表」と呼ばれる畳表で作られます。普通の畳表は断面が丸いのに対し「青表」は断面が三角形のカヤツリグサ科の「七島い草」を用いて織り上げられます。目が粗く素朴な風合いが特徴で耐久性があります。現在では大分県が唯一の生産県で農家数も27戸になってしまったとか。norinoriさんすみません。残念ながら沖縄県では栽培されていません。

115 一方、写真下は目積表(めせきおもて)で作られたヘリ無畳です。普通のいぐさである「丸い草」を目積という織り方で織り上げてあります。琉球畳に似ていることから「琉球もどき」と呼ばれることもあります。琉球畳に比べ安価なことから代替品として広く生産されています。ただし、並べて比べるとこんなに違いますので実際に見本で確かめてから購入されることをお薦めします。

畳一もサラリーマン時代、琉球畳は沖縄県で作っていると思っていました。

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2006年1月23日 (月)

洗濯物

Photo_21 先日、畳替えに伺ったお部屋で洗濯物が干されていました。そこで畳一はよかれと思って提案してみました。

畳一  : 「洗濯物の湿気が畳に移るといけないので別の場所で干されたほうがよろしいかと思いますが・・・。」

お客様 : 「どこがいいのかしら?」

畳一  : 「浴室で換気扇をつけて干してください。」

お客様 : 「時間がかかるんじゃない?この部屋が一番乾くんだけど。」

畳一  : 「せっかくの畳ですから・・・・・。」

北陸のように冬の日本海側では洗濯物の干し場所に苦労します。湿気を含んだ雪で外気の湿度は90%を越えることが少なくありません。そのため外で洗濯物を干すことができず、ついつい暖房の入った室内で干している光景を見かけるのです。この洗濯物も石油ファンヒーターと同様に水分を発散し結露を引き起こします。畳にとっては最悪の環境になってしまうのです。最近の住宅では浴室の換気乾燥機が普及していると聞きます。このような機能を有効に活用して結露やカビのない畳ライフをおくりたいものです。

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2006年1月22日 (日)

勝栗

Photo_19 「勝栗」とは

栗は昔、武士が出陣の際神前に「打鮑(うちあわび)、勝栗、昆布」を供え

「打ち勝って喜ぶ」と縁起をかついだことから良き縁起ものとされています。

畳一は先週と先々週は年始の挨拶回りに駆けずり回っていました。畳一が畳職人になる前のお得意さんや畳一の担当する工務店さん等とにかく畳一が出入りするところ全部を訪問しました。最後のほうは「ご挨拶遅くなってすみませーん。」って具合になっていました。畳店の始動が遅いのと雪の影響も重なって30件近い訪問先を回り終えたのが1月20日だったような。

このとき活躍したのがこちらの「勝栗」です。

この「勝栗」は畳一の学生時代の後輩である中島君に薦められました。中味は皮をむいた甘栗が入っています。和菓子屋さんに置いてある「勝栗」とはちょっと違いますが、お手軽で訪問先の女性社員には大好評でした。

さて、この「勝栗」ですが中島君の勤める「大和リゾート株式会社」で取り扱っています。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

http://www.daiwaresort.co.jp

大和リゾート株式会社

〒102-8112 東京都千代田区飯田橋3丁目13番1号

TEL 03-5214-2424 FAX 03-5214-2178

中島君はとてもいいやつなのでよろしくお願いします。

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2006年1月21日 (土)

切り詰め

先日とあるリフォーム会社の担当者から相談を受けました。

担当者 : 「畳一さん悪いねぇ、○○邸の座敷はフローリングの寝室に改装することになったよ。」

畳一  : 「そうですか、残念ですね。でもこの畳まだ使えそうですよ。」

担当者 : 「そうなんだよ。それで座敷の畳を茶の間の畳と交換してほしいんだけど、大丈夫かな?茶の間は毎日つかうらしくて畳がボロボロなんだよ。」

畳一  : 「わかりました。そういうことなら協力しましょう。ただし畳の大きさが違うので、茶の間の採寸だけさせてください。」

担当者 : 「助かったよ。実はあまり予算がなかったんだよ。」

最近は上記の例のように畳のお部屋がなくなってきています。畳店としてはこのような工事は残念でたまりません。ただし、畳を資源と考えできるだけ再利用するように取り組んでいます。

128_2 このとき使うのが「切り詰め」という技術です。写真は座敷の畳を茶の間の寸法に合せて切っているところです。いったん畳表とへりをはずし寸法のところに包丁を入れていくのです。熟練がいる作業で写真は先輩のベテラン職人さんです。

畳一も追いつき追い越せと練習しております。

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2006年1月20日 (金)

畳のまくり方(引き上げ方)

Photo_17 これまで畳のお手入れをする際に畳をまくったり引き上げたりする必要があるとご説明させていただきましたが、肝心のまくり方には直接触れてなかったと思います。左の写真は畳屋さんが畳をまくるときに使う「手かぎ」という道具です。フック船長の義手のような形状の道具で先端の曲がった針を畳に刺して使います。畳道具専門店にて購入できるのですが普通の金物屋さんやホームセンターではあつかっていない模様です。

それでこれに替わる道具として「千枚通し」や「アイスピック」がよろしいかと思います。そして刺す位置ですが下の写真のように畳の四隅のいずれかに近い所を刺します。このとき刺さりが浅いと針が抜けた反動で表面に傷がついてしまう事がありますので概ね3センチ以上刺さるようにしてください。あとは上方に向って引き上げると畳が持ち上がります。Photo_18

最後に千枚通しの針の跡(穴)の消し方を説明します。千枚通しを抜いたとき針穴が残ってしまいますので、千枚通しのおしりの部分でやさしくこすってください。簡単に穴を消すことができます。

あっ、それから最初にあった畳の場所もお忘れなく。入らなくなりますよ。

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2006年1月19日 (木)

不陸調整

Photo_15 畳をまくったり、引き上げたりすると新聞紙のほか写真のようなゴザの切れはしが出てくることがあります。ある日、畳替えに伺ったお宅にてこんな会話が交わされました。

〈一通り畳を引き上げたところでお客様から〉

お客様 : 「下からゴミがたくさん出てくるね。捨ててもいいの?

畳一 : 「はい、いいですよ。(・・・ゴミとはちょっと違うけど)せっかくの機会ですから掃除機をかけて風通しをよくしておいてください。」

お客様 : 「わかりました。何時頃に出来上がります?」

畳一 : 「夕方までにはお持ちします。」

     〈そして夕方になって敷き込みをしていると〉

お客様 : 「そのゴザの切れはしってさっきのゴミみたいね。」

畳一 : 「これは畳の下に敷いて高さを水平に合せているんです。」

お客様 : 「へー、これってゴミじゃなかったのね。」

畳一 : 「はい、こうやって足の感覚だけで段差をさぐるんですよ。部屋の入り口やいつも座る所がよくへこんでいますね。それで段差があると畳が早くいたんでしまうんです。」

この畳と畳や畳と敷居の段差を「不陸」といいます。そして段差をなくす作業を「不陸調整」とよんでいます。例えば畳と畳に段差があると高いほうが強く踏まれてしまいます。それで長い年月が経つと、高いほうの畳だけが擦り切れたり毛羽立ったりします。

畳替えの際は不陸調整の丁寧な職人さんに出会いたいものですね。

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2006年1月18日 (水)

畳の小物

最近の投稿はなぜかメンテナンス編に偏っています。

このままではネタ切れになるぞ・・・・・やばい。

今日は気分転換に素敵な畳の小物を紹介します。

昨日、畳関連のブログをいろいろ見ていたらかわいい畳の写真が目につきました。

そしてすぐさまコメントにこちらのブログでも紹介したい旨を書き込みました。

そうしたところ先方のChonan’sさんより返答のコメントにて了解を得ました。

こちらからご覧下さい。

Chonan’sさんのブログです

こちらの唐草模様のほか、龍の柄や花柄もあるみたいです。

ただ畳一はこの唐草模様が一番のお気に入りになってしまいました。

<Joe>というネーミングもいい感じだと思います。

なんといってもへりの面積と畳表の面積のバランスが絶妙なんですよね。

Photo_14 一方こちらは畳一が作った小畳です。

なぜか沖縄みやげのシーサーがのっています。

うーん、ぜんぜん違う。

また素敵な小物がありましたら紹介したいと思います。

畳一の脱マンネリにご協力を

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2006年1月17日 (火)

能登産ワラ床

144 こちらはゴザとヘリを付ける前の畳です。正確にいうと床(とこ)です。この床にござとへりを取り付けると畳として完成いたします。素材は全て能登産の稲ワラを用いています。床自体の厚さは約5㎝で一枚あたりの重さは約30㎏あります。このワラ床は調湿機能があり、除湿機のような働きをしてくれます。しかも電気代はかかりません。わら床1畳あたり500㏄の空気中の水分を吸収する能力があります。6畳のお部屋ですと約3000㏄もの吸収力があります。そしてお部屋の湿度の変化に応じて湿気を吸い込んだり、吐き出したりを繰り返しています。この能力を超えて湿気が溜まると結露になってしまいます。結露に関しては以前の記事を参照してください。また耐久年数が長いことも大きな特徴です。 良い条件に恵まれますと50年以上もつことがあります。この期間に数回「表替え」や「裏返し」などで畳をリフレッシュすれば床を取り替えることなくきれいな畳を保ち続けることができるのです。長いスパンで考えるととても経済的な建材なのです。その他、弾力性、難燃性、遮音性があることが知られています。ただし近年はワラ不足で生産量が減っております。

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2006年1月16日 (月)

尺貫法

Photo_13 【尺貫法】長さに尺、質量に貫、面積に歩、容積に升の単位を採用したわが国古来の度量衡法。計量法により昭和34年に廃止。

日本語大辞典より

当ブログでも時々長さを表示するときに「尺(しゃく)」という単位を使ったことがあります。日本語大辞典によりますと昭和34年に廃止された単位でありますが畳屋の世界では現在も「尺」を使っています。写真は上が畳屋で使っている尺の物差しで、下はセンチのメジャーです。尺の物差しが示す一番細かい単位は分(ぶ)で10分=1寸、10寸=1尺といった具合に目盛りが付いています。

なぜ畳屋さんは今でもこの単位を使い続けるのかというと、住宅のモジュールも尺貫法で構成されているからです。住宅の1間(けん)=6尺で大工さんも使っています。センチに直すと1尺は約30.3センチですから6尺は約181.8センチとなります。これで日本昔話とかで身の丈6尺とか言われても何となく想像できるのではないでしょうか?

先日、貿易会社を通じてアメリカより畳の問い合わせがありました。サイズの指定があったのですがなんと「インチ」で表示されていました。

うーん、割り切れるのか?

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2006年1月15日 (日)

裏面材

Photo_12 こちらが畳の裏面材です。昨日の畳の写真はワラがむき出しの状態で敷きこまれていましたが、こちらはブルーのシートが畳の裏側に張り付けてあります。このようなシートが床下からの湿気を新聞紙の代わりに遮断してくれます。したがって床板の上に直接に畳を敷くことができるのです。

この裏面材のシートは紙にポリプロピレンをラミネート加工したものです。防湿の効果は新聞紙に比べかなり長く持続します。シートを製造するメーカーがいくつかあり、ブルー以外に白や赤のシートもあります。性能は色によって変わることはありませんがラミネート加工が細かく施されたものが優れている模様です。この他、天然素材の裏面材も扱っており施工例が出てきましたらご紹介したいと思います。

このように湿気は畳の下でシャットアウトすることができる反面、床板が湿っていることがあります。湿った床板は柔らかくなって踏むとたわんでしまいます。床のへこみが床板によるものなのか畳のへたりによるものなのか見極めるためにときどき畳をまくってみたいものです。以前にご紹介した空き缶利用の畳乾燥法も是非お試しください。

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2006年1月14日 (土)

新聞紙

Photo_7 昔は畳替えのときに新聞紙を敷いていたのを覚えている方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか?20年ぶりとか30年ぶりに畳替えするようなお部屋の畳の下からよく黄色っぽく変色した新聞紙が出てきます。なつかしさでお客様も当時の新聞記事に見入ってしまいます。また以前畳替えした日付の古新聞ですから畳の年齢が分かってしまいます。以前うちのベテラン職人が初めて購入したサニーの広告などが出てきたりして大いに盛り上がったことがあります。こう考えると畳は車よりも長持ちするんですよね。

ただ最近ではこの古新聞を畳替えの際に新たに敷かないようにアドバイスさせてもらっています。理由は第一に畳の裏に裏面材が貼ってあるからです。写真の畳は裏面材がなくワラがむき出しになっていますが最近ではこのような畳は少なくなりました。第二に新聞紙を定期的に取り替えないからです。そもそも新聞紙は床下の湿気を遮断する目的で敷いていますが、長期間そのまま放置すると新聞紙自体が湿気を持ってしまうからです。30年以上前の集落ではご近所どうしがいっせいに畳を天日干しして新聞紙を取り替える慣習があったそうです。

今から考えると大変な作業だったと思います。家中の畳をおこして外に運ぶなんて考えられません。今は裏面材がありますのでこのような作業をする必要がなくなってよかったと思います。なお次ぎの記事で裏面材について取り上げたいと考えています。

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2006年1月13日 (金)

床の間

先日、畳一の家では鏡開きがあり鏡餅を食べる機会がありました。いつもの年と同じようにあずきを入れた「ぜんざい」にして食べました。みなさんの地域や家庭ではどのようにして鏡餅を食べているのでしょうか?最近ではカビが生えるという理由で砂糖をつめた鏡餅風のプラスティックの容器をよく見かけます。

さてこの鏡もちなのですが皆さんはどこに飾っておくでしょうか?我が家では「床の間」という座敷の上座に隣接した一段上がった場所に置いています。最近、住宅から和室がどんどん減るにつれ床の間もなくなってきました。なかでも畳を敷いた床の間は施工する機会がほとんどなくなってしまいました。

096こちらは昔の町屋をそのままに旅館を営んでいる建物です。9尺(270㎝)の立派な床の間が残っており、畳替えの際に張替えさせていただきました。写真をクリックしていただくと目のピッチが粗い「龍鬢(りゅうびん)」という畳表が使われています。へりも普通のものより太く豪華な装飾が施された紋べりが使われます。写真のものは「桐紋」と呼ばれるタイプです。

以前はこのような床の間が一般の家庭でもけっこうあったと聞きます。掛け軸や生け花を飾る場所として古い建物には今でも残っているようです。最近の住宅から床の間が消えつつあり、このような文化が継承されていないのではと感じています。せめてお正月だけでも鏡餅を飾りたいですよね。

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2006年1月12日 (木)

結露

先日、ある大手ハウスメーカーの若手営業マンの近藤君(仮名)から電話が入った。内容は入居後2年の住宅で結露による畳のカビのクレームの処理に同行してほしいとの事だった。以下はその時の会話である。

近藤君 ; 「このカビは結露が原因ですね。」

畳一  ; 「まちがいありませんね。」

近藤君 ; 「石油ファンヒーターをお使いですか?」

お客様 ; 「はい、となりのリビングで使っています。」

近藤君 ; 「石油を燃焼させると水分のほとんどが室内に放出してしまうんですよ。それで空気中に逃げ場がなくなると冷たい窓や壁面に水滴がついてしまうんです。」

お客様 ; 「なるほど、ではどうすればいいんでしょうか?」

近藤君 ; 「こちらのように気密性が高い住宅では石油ファンヒーターは使わないほうがいいでしょうね。セラミックヒーターか蓄熱式暖房に切り替えたほうがいいですよ。」

畳一  ; 「えっ(心の中で)」

お客様 ; 「・・・・・」

なぜかお客様は納得しきれていない様子。後日、表替えすることになって畳一が1人で訪ねたときお客様から本音が。

お客様 ; 「この石油ヒーター買ったばかりなのよ。リビングと和室を閉め切って使ったらいけないかしら?」

畳一  ; 「ふすまですから空気中の湿気を遮断するほど効果はないと思いますが。」

お客様 ; 「なにかいい方法ないかしら?」

畳一  ; 「それではエアコンを併用して石油ファンヒーターは弱運転にしてください。除湿機をかけるのもひとつの方法です。それから湿気が溜まらないよう家具は壁面からなるべく離して配置してください。これでかなり効果があると思います。」

お客様 ; 「やってみます。ご苦労様でした。」

畳一のフォローでこの件はなんとか落ち着きました。そもそもお客様はセラミックヒーターや蓄熱を購入する気などなかったみたいだ。そういえば近藤君の説明は建物の弱点を石油ファンヒーターに転化しようとするあまりセラミックヒーターや蓄熱の売り込みになってしまっていた。

たしかに蓄熱は高気密住宅の結露対策には効果絶大である。こいつが普及すれば畳の結露問題もなくなる日は近い。

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2006年1月11日 (水)

畳の大きさ(2)

お客様 ; 「うちの畳って大きいんだ。」

畳一  ; 「はい、お客様の畳は京間というサイズになりますので通常の1.2倍の大きさ                があります。」

お客様 ; 「なんか得した気分だわね。」

畳一  ; 「いいえ、お値段も1.2倍なのですが・・・・」

お客様 ; 「・・・・・」

067上記は畳替えに伺ったとあるお宅の奥様との会話です。 畳一の住んでいる北陸では江戸間(関東間)と呼ばれるサイズの畳が普及しています。ところが京間を採用するハウスメーカーの全国展開で京間と関東間が全国的に混在するようになりました。こちらの奥様も住宅を購入した際には部屋の広さを営業マンに説明を受けていたと思いますが、畳替えの時期にきてすっかり忘れてしまっていた模様です。写真の左が江戸間で右が京間の畳です。並べるとこれだけ大きさが異なります。京間は江戸間より縦が1.1倍、横が1.1倍の長さがあります。したがって面積は1.1×1.1=1.21倍となります。

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2006年1月10日 (火)

畳の大きさ(1)

Photo_6 「まくった畳を敷き込もうとしたところ入らなくなってしまった。」というお電話をときどき受けることがあります。理由は畳の大きさが一枚一枚異なっているからなのです。そこで畳屋さんでは畳の側面に目印となる文字や番号を書き込んであります。ただし専門用語にて表記してあるため一般の人にとっては意味不明な言葉になっています。写真の畳は「先」という文字が側面に書き込まれていますが、畳屋さんどうしではこれでどこに敷き込まれているのか分かるようになっています。

では普通の人はどうすればいいのか?

まず、畳屋さんの文字は無視します。それから自分で分かる番号や文字を畳の裏面に書き込みます。このとき畳の場所だけでなく向きもまくる前と同じになるようにします。そして書き込んだ文字を忘れる前に写しを残しておけばOKです。もし万が一入らなくなってしまったら無理をせずお近くの畳屋さんに相談するといいでしょう。

最近では畳をまくる光景をほとんど見かけなくなりましたが、床下の補修や白蟻工事など畳をまくる機会がありましたらこちらのページを是非思い出してください。

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2006年1月 9日 (月)

畳の換気・乾燥

内部がワラの畳は湿度に合せて湿気を吸放出する性質があり、多湿状態では空気中の水分を吸収し、低湿状態では水分を放散しています。昔の職人さんに聞くと「畳は呼吸している。」と表現しています。この状態が概ね交互にやってくれば畳の調湿機能によって畳にとってもお部屋にとっても良い状態を保ってくれます。ところが日本海側の地方では湿気を含んだ雪が降り、気温は低いものの湿度の高い状態が続いてしまいます。その上ストーブなど灯油を燃焼させる暖房器具を使用することによってお部屋の湿度はさらに高くなってしまいます。このままでは畳の水分を吸収する能力を超えてしまい、結露が発生し畳がくさってしまう事があります。多くの日本海側の地域では積雪があり畳を天日干ししたくてもできない状態になっています。では、このような状況でもできる畳と床下の換気方法をご紹介します。

Photo_4 まず畳を持ち上げます。畳をまくるにはアイスピックを畳の角に近いところに刺して引っ張ると簡単に畳がもちあがります。そして写真のように畳を持ち上げ空き缶をはさみます。こうすると畳の裏側と床板にも空気が通ります。この状態でお部屋を締め切り除湿機をかけます。なければエアコンのドライ運転でも代用できます。概ね半日で床板の湿り気を取り除くことができます。スペースに余裕がなければ一枚づつでも効果があります。この方法はマンションやアパートなど元々畳を干す場所がないお宅でも応用ができます。まずは畳をまくって床板の湿り具合を調べてください。床板が湿気で濡れていたら是非この方法をお試しください。

昨日はかなりの積雪の中、消防の出初め式に参加しました。寒さで固まっていましたが、おかげで正月気分もすっかり抜けた感じがします。

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2006年1月 8日 (日)

出初め式

Photo_2 今日は雪の中、消防分団の出初め式に出席しました。市長観閲に始まり優良分団の表彰と続き、最後にはポンプ車による一斉放水が行われました。写真はその一斉放水の様子を撮影したものです。約50台のポンプ車が一列に並んで同時に放水を開始します。遠目から見ると水の壁がそびえ立ちかなりの迫力があります。はだかの男がホースの筒先をもって真上に放水するため、真下は滝状態になってしまいます。今年は分団の若手3人組が筒先を担当し、はだかでがんばっていました。

畳一(タタミッチ)も入団1,2年目はよくはだかで筒先を担当させられていました。なつかしさと同時に「年取ったらもうできないだろうな。」って思いました。このように休日を時々ボランティアの防災活動をして過ごしています。

2006年1月 7日 (土)

ファンヒーター

Photo 畳一(タタミッチ)が使っているファンヒータです。北陸のように雪国では必需品で、寒い日が続いた今年は特に重宝しています。こんな便利でお手軽なファンヒータですが畳のお部屋で使うにはちょっと注意があったんです。

このようなタイプのファンヒータの多くは温風を下方へ向って噴き出す構造になっています。そのため噴き出し口の前面のゆかは絶えず熱風を浴びる状態になってしまいます。そこが和室だとしたらファンヒータの下の畳は長時間にわたって熱風にさらされてしまいます。畳の表面であるイグサは適度な油分と水分で表皮を守っていますのでこのような状態が続くと表面の水分が失われてカサカサしたお肌のようになってしまいます。そして熱くなった部分を歩くと表皮がむけて毛羽立ってしまうのです。常に同じ場所でファンヒーターをご使用になると温風の出る形に沿って毛羽立ってしまいます。

おそらく多くの方はなんで毛羽立ったのか分からないで春を迎えています。「古くなったからでは?」と思う前に予防策をお教えします。原因が分かれば簡単です。

     ・ファンヒーターの位置(向き)を時々変える

     ・温風があたる場所に敷き物(ラグマット、古ゴサ)をする

それにしても灯油は高すぎる。なんとかなりませんかー?

2006年1月 6日 (金)

床暖房畳

013_2 畳一(タタミッチ)の住む北陸ではお正月から大変な大雪が続いています。そのせいもあって年明けから風邪をこじらせてずっと寝正月を送っております。

こんな時あってほしいのが床暖房。床がポカポカ暖まるやつです。フローリングのものはよく見かけますが畳用もあります。写真は電気で床下の熱源を暖める方式で15㎜の薄い畳をかぶせてあります。電気方式のほか給湯器からの温水で床下を暖めるタイプもあります。写真のように小さなスペースでは電気方式のほうがコストがかからないそうです。畳の素材は熱を通しやすくかつ熱による変形に耐えられるようガラス繊維が使われています。スイッチを入れると足元からポカポカがやってきてお部屋全体を暖めてくれます。本当に気持ちがいいです。

残念ながら畳一の家には床暖房がないので布団を一枚多くして寝ます。

うー、重い・・・・

2006年1月 5日 (木)

スタート

脱サラたたみ職人の畳一(タタミッチ)のブログがスタートしました。

現在、新店舗開店にむけて修行の日々を送っています。

畳に関する情報を畳一が分かりやすくお伝えします。

内容は以下の中から一つずつ書いていきます。

     ・お手入れの仕方

     ・日々の業務

     ・新商品の紹介

     ・畳の豆知識

     ・畳一のこだわり

     ・その他

   

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