北金沢の迎賓館の畳替え
先日、日機装株式会社金沢製作所内にある宗桂会館の畳の張替えをさせていただきました。
16畳ほどの大広間で二間半の床の間を備えた造りになっております。
入った瞬間、昨年に訪れた京都迎賓館の和室を思い出しました。畳数は京都より少ないのですが
この会館自体が高台にあるので眺望はこちらの方がよいかもしれません。
この度、開館から20年を超えて畳の日焼けが進んでしまったことから畳の張替えの依頼をうけました。
廊下部分を含めると19畳でテーブルの部分は堀コタツのように畳が無いので20畳ほどのスペースがあります。
畳表には熊本産でひのみどり系の「ひのさくら」を用いました。日機装の迎賓館にふさわしい上級品でござの目
がきめ細かさが特徴となっています。黒いへりとの相性も良好で特別なお部屋であることをさりげなく伝えてくれます。
さて、この宗桂会館とは石川県の伝統工芸である「加賀象嵌」の作品を展示する博物館となっています。
なぜ日機装が加賀象嵌の博物館を持っているのかというと、創業者である音桂二郎氏が加賀象嵌の大家である山川家の系譜を持つことから、加賀象嵌の普及と発展を願って造られた建物であります。
会館内には山川孝次の鎧、刀装具、花器といった作品を中心に展示されております。
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